皆様こんにちは。
ここ最近では、ウッドショックによる木材高騰に引っ張られるかのように、
各材料費・運送費等の値上がりが続いております。
我々の住宅価格も2年前と比べると同じ内容の建物でも
約8%値上がりしている(過去2,000万円で建てられたモノが現在では2,160万円)状況です。
さらに原油の高騰によりパナソニック・TOTO・LIXIL等の住設メーカーでは製造コストや、
輸入・配送料の見直しが行われ、各メーカーのカタログの価格帯が一新されました。
今回はここ最近の値上がりの状況を2020年から現在の価格帯を比べて一部ご紹介いたします。
■木材 約20%値上がり
2021年春のウッドショックにより高騰した木材価格は、 その後も高止まりしています 。
現状柱や梁といった大型構造材の輸入・加工は大方落ちつきましたが、
その代わり合板関係床の下地や屋根の下地の製造が追いつかず、
構造材は段取りできたが合板待ちという状況が最近続いております 。
■鉄筋 ・ 板金類 約18%値上がり
こちらはコロナ禍からいち早く回復した中国が鉄鉱石を買い占めているのが
原因の一つとなります 。
基礎工事に欠かせない鉄筋や、 金属サイディングやガルバリウム鋼板の
外壁材・屋根材、 雨樋や破風等がこの値上がりに含みます 。
■コンクリート 約10%値上がり
原材料であるセメントや砂利・砕石などの値上がりに加え、
物流のコストアップも影響が重なっております。
■サッシ 約10%値上がり
上記で上げた鉄の値上がりや、断熱サッシならではの樹脂関係の高騰が影響しています。
■住宅設備 約3%値上がり
キッチン・ユニットバス・トイレ等の住宅設備各メーカーは
新商品や新柄を織り交ぜながらカタログを一新し全体的に3%の値上げを行っております。
■建材 約10%値上がり
室内壁・天井の下地となるプラスターボードや室内扉や
フローリング等の内装建材がこちらに当たります。
こちらの値上がりの一つは人件費です。
こういった建材関係は現場作業の終盤に必要となる材料で、
どうしても人の手でトラックから現場の中へマンションリフォームの場合だと
10階まで階段を使って運ぶ必要があり、なかなか社員が定着せず
じわじわと段階的に値上がりが行われています。
■電設資材 約10%値上げ
電気配線に使われる銅線や照明器具に使われる半導体になります。
照明器具に関しては納期が通常10日ほどより2週間程度さらに掛かり、
人感センサー付きの照明であれば2カ月待っても届かない可能性があるという現状です。
■クロス 壁紙 約20%値上げ
こちらに関しては、昨年の年末から年始の3週間の間に2度価格改定がありました 。
現在のクロスは紙では無く、ビニールクロスが主流となっており、
こちらも原油の高騰が理由に挙げられます。
このように簡単にまとめさせていただきましたが、建設工事に係る全てのモノがこの2年で大きく変動致しました。
今後の見通としても、値段は上がることはあっても下がることはないと感じています。
この様な情勢の中ではありますが、
また値段の高騰や、納期にもしっかりと目を向けお客様に良い住宅を提供し続けていきます。